金融ブラックがダイナースクラブカードを手に入れた方法

ちょっとした贅沢がしてみたいあなたへ

信用情報に傷がある状態だとクレジットカードを発行することも厳しくなります。多重債務を抱え金融ブラックになった私がクレジットヒストリーを改善し、審査が厳しいことで有名なダイナースクラブカードを手に入れた方法をお伝えします。

  • ①はじめに
  • ②銀行の内申点を上げよう
  • ③銀行口座を開設しよう
  • ④収入と支出を把握しよう
  • ⑤支出を見直そう
  • ⑥貯金をしよう
  • ⑦資産運用をしよう
  • ⑧クレジットカードを発行しよう
  • ⑨ダイナースクラブに挑戦しよう
  • まとめ
①はじめに

日本で初めて発行されたクレジットカード「ダイナースクラブ」は一昔前は医者や弁護士など、一定以上のステータスがある人しか持てない本物のカードでした。近年は日本で発行業務を行う代理店が変わったこともあり、作りやすくなったとは聞きますが、私たち金融ブラックにとっては高いハードルのあるカードです。私の体験をもとに発行可決までのルートをご案内します。

②銀行の内申点を上げよう

現在ダイナースクラブカードの発行審査を行っているのは「三井住友トラスト(三井住友信託銀行)」です。三井住友銀行や業務提携関係にある住信SBIネット銀行やSBI証券を含むSMBCグループでの取引情報が内部蓄積され、カード発行審査に影響すると考えています。これらの関連企業のサービスを利用することで内申点の加点を目指しましょう。

③銀行口座を開設しよう

まずは入口となる銀行口座を開設するところから始めましょう。「三井住友銀行Olive(クレジットモードなし)」と「住信SBIネット銀行」の2社で預金口座を開設してください。「Olive」だけでも充分かもしれませんが、「SBI」の方が利便性があるので2社を併用して内申点の向上を目指します。

※Oliveはキャッシュカード/クレジットカード/デビットカード/ポイントカードの1枚4役を兼ねる便利なカードですが、クレジットモード付を選択すると審査が入ります。私たち金融ブラックには厳しい条件になるので、「クレジットモードなし」を選択して申請してください。

④収入と支出を把握しよう

銀行の内申点を上げるためには「安定した収入があること」「堅実な使い方をしていること」をアピールしなくてはいけません。またお金の流れを見える化し、支出のムラを改善することで現金資産に余裕を持てる可能性があります。そのために「住信SBIネット銀行」をメイン口座、「Olive」を貯蓄用口座として運用します。また現金の流れが複雑になるため家計簿アプリ「マネーフォワード」で資産の一括管理する方法をお教えします。

給与受取口座を住信SBIネット銀行に変更する

まずは勤務先から給料を受取る銀行口座をSBIに変更してください。毎月給料が確実に入金されることで収入の安定性を証明します。もし会社都合で不可能の場合は、給料日に振込やATMを使用してお金を移動してください。もしくは「その時点で給与振込口座に充分な余裕がある場合は、定額自動入金サービスで毎月自動的にSBIに振替」することもできます。

デビットカードで支出記録を残す

多重債務者や金融ブラックの方は新規でクレジットカードを発行できない場合が多いです。信用情報を早く回復させるには、金融機関に見える形でお金を使用して、確実に支払っていくことが重要です。普段の買い物を現金で支払っていると何の記録にも残らず、お金の使い方や流れが不透明になってしまいます。カードを使用して電子的に記録を残し、引落日に銀行の口座から遅滞無く現金が支払われることで、銀行が自社で記録している信用情報がプラス方向に蓄積されていきます。クレジットカードが使用できない方は、デビットカードを利用して与信回復を目指しましょう。

給料の5%を貯蓄に回す

SBIに給料が移動出来たら「その内の5%」をOliveに移動してください。SBIからの振込は月5回まで手数料無料で、またアプリ操作で流れが完結するためATMに行く手間も時間もかかりません。少額であったとしても毎月確実に入金を行うことで、両銀行の内申点を高めることに繋がります。5%の理由は「無理をせず確実に」ミッションを達成するためです。「毎月2万円ずつ貯めよう」と安易に考える方がいますが、それができる方はブラックにはなりません。身の程をわきまえましょう。

家計簿アプリを連携しよう

ここまでのルーチンが完成したら、SBIとOliveを家計簿アプリと連携しましょう。(マネーフォワードなど)

「給与入金」「デビットカード支払い」「Olive貯蓄」の流れが全て自動で記録されるため、3ケ月もすれば毎月の収入と支出がいくらあるかが把握できる様になります。収入をいきなり増やすのは難しいですが、支出は抑える余地があります。毎月の月末には家計簿を見直し、どんな支出が家計を圧迫しているか分析し改善策を見つけましょう。

⑤支出を見直そう

生活をしていれば必ず発生する固定費、これらは見直すことで必ず安くなる道があります。その時期により最も安いサービスは異なるので、現在進行形で高い金額を払っていると思う項目から調べてみてください。

家賃

●固定費の中でも特に大きな割合を占めるのが家賃です。引っ越し費用を用意するのは大変ですが、家賃が1万円安い家に引っ越すだけで年間12万円の節約効果があります。ある程度家計改善が進んだら考えてみましょう。

電気代&ガス代

●ライフラインの中でも電気代とガス代は自由化になったため、好きな会社を選ぶことができます。使用する時間帯により安くなるプランなど、各社いろいろなサービスを提供しているため、ご自身の生活リズムにあった会社を探してみてください。

通信費

●携帯電話の契約が大手キャリアの場合は、格安SIMへの切替を検討してみてください。私はドコモからnuroモバイルに切替して10000円ほど安くなったことがあります。

●複数のスマートフォンを持っている方は、ポケットWi-Fiを併用するのも節約につながります。スマホを格安SIMの最低容量1-2GBで契約して、Wi-Fiを使い放題プランがあるUQを選びます。それだけで全ての端末で通信容量無制限を実現できます。

保険料

●年齢が若い内は医療保険/生命保険/介護保険は必要ありません。ケガや病気をしなければ、無駄になるだけです。その分のお金を貯金しておいて、必要になった際に引き出す方が効率的です。

●そもそも日本は保険制度が充実しています。いざという時でも健康保険や高額療養費制度を利用すれば、医療費のほとんどが払い戻しされます。

●対象が他人となる自動車保険だけは加入しておきましょう。

⑥貯金をしよう

家計改善が進み、少しでもお金の余裕が出てきたらOliveへの5%貯蓄とは別に貯金用口座を作成しましょう。新しい銀行口座を開設する必要はありません。SBIには「目的別口座」という機能があります。「車検用」「旅行用」「何かあった時用」など、自由に名前を付けて複数の口座を持つことができます。口座間の移動指示はアプリ上で行うことができ、手数料もかかりません。また自動振替機能を利用することで「毎月10日に代表口座から車検用口座に5000円移動する」といった設定を行うことができます。給料日の翌日に振替設定しておくことで、自動先取貯金を実現できます。お金の使い方が下手な私たち債務者にはピッタリの機能です。

⑦資産運用をしよう

現金があると使ってしまうのが私たち債務者です。私は節約と家計管理で浮いた余剰資金を有価証券に変えることで支出を防ぐ作戦を取りました。「住信SBIネット銀行」の関連企業である「SBI証券」を使用することで内申点の向上にも繋がります。毎月の返済と貯蓄が安定してきたら挑戦しましょう。

有価証券は売却できる

有価証券とは株式や投資信託などの金融商品のことで、それらを購入することを投資と呼びます。投資と聞くと「ギャンブルみたい」「借金返済優先でそんな余裕がない」と思う方か多いと思います。

私にとって投資は「簡単に引き出すことができない貯金」です。例えば投資信託の銘柄には「ほとんど値動きが無い、長い年月をかけて少しずつ値上がりしていく」という銘柄があります。選び方を間違えなければ大きな損をするリスクを極力減らし、購入額と同等あるいはプラスで売却することができます。

SBI証券では100円から1円単位で購入できる銘柄があり、売却も好きなタイミングで行うことができます。優良銘柄の多くは手数料も0円で、NISA口座を活用することで税金も発生しません。この辺の話はより詳しい専門家がたくさんいるので、気になる方は調べてみてください。

有価証券の購入や売却にはタイムラグがあります。「今月20000円浮いたから投資信託にしておこう」と思った場合、買付注文をして購入が完了するのは2日後です。「今月ピンチだから投資信託を売却しよう」という場合も同様で、今日明日すぐに現金化することは出来ません。計画的な運用計画が求められます。

銀行の普通預金口座に現金が入っていれば、衝動的に何かが欲しくなった時に現金を下ろしてしまったり、デビットカードを使用して買い物ができてしまいます。口座に余計な現金が無く、有価証券になっていれば売却操作の手間と、入金までのラグがあるため面倒くさく簡単に引き出そうとはなりません。

お金の使い方がヘタクソな私たち債務者だからこそ、証券口座を利用する価値が出てきます。また銀行からは資産運用への興味や意識を感じる材料となりえるため、社内の与信情報にプラスのデータとして記録されることも期待できます。

定期買付設定で先取り貯蓄

ここまでの項目で何度も「自動化」についてお話してきました。有価証券の管理についても自動化できることがあります。それが定期買付設定です。毎月決まった日に、決まった銘柄を、決まった金額で購入してくれます。

あくまでも私にとっての投資は貯金の一部です。例えば3ケ月後に60000円の支出が確定しているとします。今月から3ケ月間、毎月20000円ずつ投資信託を買いましょう。この作業を毎月給料日の翌日に自動で行うという設定をします。これで私は何もしなくても、3ケ月後の予算を準備することができます。あとは支払前に売却を済ませて現金化するだけです。

給与支給日直後に買付を設定したのは、買付に回す現金が無くなってしまうことを防ぐためです。私は私を信用していません。目の前に現金があれば必ず魔が差し無駄遣いしてしまいます。機械的に現金を手元から話すことで、確実に現金を守る手段が投資です。

⑧クレジットカードを発行しよう

こればでSBIデビットカードを使用している前提で話を進めていますが、デビットカードには重大な欠点があります。それは信用情報機関(CICやJICCなど)に使用履歴が残らないことです。キャッシュレスではありますが、実際には現金が動いているだけのため、借入と返済の流れがありません。そのため決済情報は銀行とそのグループ内でしか共有されないのです。SMBCグループのクレジットカードを使用し確実に返済することで、「銀行の内申点」と「信用情報」を同時に向上させることができると考えています。

とは言えクレジットカードを簡単に作成することができないのが私たち金融ブラックです。その状況を解消するためにSMBCグループに媚びを売ってきたのです。取組の開始から半年を目安に、三井住友銀行が発行するカードにトライしてみましょう。

●三井住友カード(NL)←オススメ

●三井住友Olive(クレジットモード開放)

※Oliveの引落口座は、Oliveの普通預金口座になります。請求額を毎月Oliveに移動する手間がかかるので、SBIを引落口座に設定できる「三井住友カード(NL)」をオススメします。

詳細は過去の記事を参考にしてみてください。

⑨ダイナースクラブに挑戦しよう

日々の支払いをデビットカードからクレジットカードに変更し、安定して支払いが出来る様になったらクレジットヒストリー回復の確認をしてみましょう。それが審査難易度が高いステータスカード「ダイナースクラブカード」の発行です。私はブラックリスト入りからクレジットカードを再び使用できる様になり、約20ケ月後にダイナースクラブに挑戦しました。記念受験の様なつもりで審査を受けましたが、まさかの一発可決となりブラックリスト脱出を確信した瞬間となりました。一発で可決されたことは奇跡かもしれません。もし挑戦して否決されてしまっても、家計改善による節制と確実な支払いを続け、半年後くらいに再挑戦してみてください。

まとめ

●ダイナースクラブカード入手までのステップ

・SMBC(三井住友)グループの金融サービスを利用する

・お金の流れを見える化して家計改善につなげる

・すぐに引き出せない預金(有価証券)で衝動買い抑止

☆借金地獄は辛く険しい道のりですが、コツコツ真面目に返していけば明るい未来が待っています

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