「金融ブラックでも作れたクレジットカード5選」
当時ブラックリスト真っただ中だった私が、2022年-2024年の間に実際に発行することができたクレジットカードをご紹介します。審査に落ちてしまった場合の救済策と、金融ブラックから脱出するための条件もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでください。
- ①はじめに
- ②ブラック後に発行できたクレジットカード5選
- ③最初の挑戦:PayPayカードまたは三井住友カードNL
- ④審査に落ちたら:デビットカード活用による信用回復
- ⑤次のステップ:三井住友カードNLゴールド
- ⑥最後の挑戦:ヒルトンアメックスとダイナースクラブカード
- まとめ
過去に金融異動情報(家賃や自動車ローン、クレジットカードの支払いに汚点がある状態)がある場合、それらの情報は信用情報機関から共有され銀行や信販会社が審査の際に確認します。支払日に口座残高不足で引き落とせなかったケースが何度もある方は新しくクレジットカードを発行することが難しくなります。
どのクレジットカードでも最低限の審査は行われますが、審査の厳しさには大きな差があると言われています。これからご紹介する5枚のカードは、私が金融ブラックになってから実際に発行した順に記載していきます。その時点での私の状態もお伝えしますので参考にしてください。
※筆者の発行時点での情報になるため、現時点で審査基準等が変更されている場合があります。
②ブラック後に発行できたクレジットカード5選
PayPayカード(VISA)
●発行時期:2022年10月/ブラック4年目
・発行手数料:無料
・年会費:永年無料
・審査難易度☆
三井住友カードNLゴールド(VISA)
●発行時期:2022年12月/ブラック4年目
・発行手数料:5500円
・年会費:永年無料(条件付き)
・審査難易度☆☆
Oliveフレキシブルペイ・ゴールド(VISA)
●発行時期:2023年3月/ブラック5年目
・発行手数料:5500円
・年会費:永年無料(条件付き)
・審査難易度☆☆
ヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレスカード(AMEX)
●発行時期:2024年6月/ブラック6年目
・発行手数料:16500円
・年会費:16500円
・審査難易度☆☆☆
ダイナースクラブカード(ダイナース)
●発行時期:2024年7月/ブラック6年目
・発行手数料:24200円
・年会費:24200円
・審査難易度☆☆☆☆
金融ブラックの方が新しいクレジットカードが欲しいと考えている場合は下記の2枚に挑戦してみてください。どちらも新規会員獲得のためのキャンペーンを頻繁に行っており、他社よりも審査に通りやすい印象があります。
PayPayカード(VISA)
私がブラックになってから最初に発行したクレジットカードです。最近のPayPayキャンペーンはお得感が薄いですが、そんな事は二の次です。
三井住友カード(VISA)
私はこのカードを発行していませんが、PayPayカード発行から2ケ月後にゴールドカードが取得できたことからノーマルカードをオススメします。
信用情報が厳しいと上記の2点でも審査に落ちてしまう方もいることでしょう。実は私もPayPayカード取得までは他社の審査に何度も落ちていました。新たな借入ができない状態で信用情報を回復するには、クレジットカードを発行している大元である銀行に現在の財務情報を蓄えるしかありません。
私が考えた作戦はクレジットカードを発行する銀行に預金口座を開き、デビットカードを発行することです。その銀行に給料を預け、生活費のほぼ全てをデビットカード払いにすることで、私個人のお金の流れを銀行に把握してもらうことができると考えたためです。
既に持っている他社のクレジットカードや公共料金の引落口座も新しい銀行に設定し、請求された金額が確実に支払われているという実績を積み重ねることで信用情報の回復を図ってみましょう。私はPayPay銀行の口座開設から14ケ月目にPayPayカードの発行が承認されました。
私の経験をもとにオススメの銀行を3社ご紹介します。
PayPay銀行(VISA)
一番最初に作成したデビットカードです。1年後にPayPay証券の口座も開設し、月1000円程度の少額投資を行うことで資産運用への興味を銀行にアピールしました。
住信SBIネット銀行(MASTER)
当時PayPay証券では選べる投資銘柄が極端に少なかったため、大手のSBI証券で新たに口座を開いた際に手にしたデビットカードです。
使い始めてみると、銀行アプリの使い勝手やATM手数料/振込手数料の無料サービスが優れていました。現在でもメインバンクはSBIを使用しています。
また「住信」は「三井住友信託銀行」から派生しているため、後の三井住友カード発行にも多少は影響していると思われます。
Oliveフレキシブルペイ(VISA)
2023年3月に発行開始したばかりのカードです。クレジットカードとしても使用できるカードですが、クレジットモード無しを選択すれば、審査無しで発行されます。
三井住友銀行の口座になるので、後に三井住友カードを発行する際に有利です。
③で紹介した審査が優しいクレジットカードや、④で紹介したデビットカードを使用して、給与振込から生活費支払いの流れが作れたら、少しずつ銀行にあなたの信用情報が記録されていきます。特に三井住友銀行系のクレジットカードやデビットカードを選択した人にオススメ出来るのが「三井住友カードNLゴールド」への挑戦です。
ゴールドカードは一般的にノーマルカードよりも高い信用力が必要であり、審査に通ればクレジットヒストリーの改善を確認する機会になります。またTポイントとVポイントが統合されたこともあり、ステイタスカードと呼ばれる高級カードを除けば、現在発行できるカードで最もお得なクレジットカードです。
三井住友カードNLゴールド(VISA)
2022年6月に住信SBIネット銀行とSBI証券の口座を開設してから5ケ月後の2022年11月に発行されました。
使い方によりますが、コンビニ支払で使用すると私の場合は10%ポイント還元されます。VポイントはSBI証券の投資信託購入に使用でき、投資信託を売却することで現金に戻すこともできます。
私は約1年半このカードを使い6万ポイントを獲得、ポイントの全てを投資信託購入に充て続け、最終的に8万5千円に値上がりしたところで売却しました。
私は「三井住友カード」「住信SBIネット銀行」「SBI証券」の利用で三井住友銀行に信用情報をため続け、クレジットヒストリーの改善を確かめるために下記2枚のカード発行に挑戦しました。いずれも一定以上の信用情報が求められ、支払い遅れなどブラックな記録がない人でも承認されるのが難しいカードです。
私は現時点でも負債が残っていますし、過去を遡れば私の事故情報は確認できるはずです。審査承認は厳しいと思われましたが、会社員として1つの企業に13年間勤続し続け、近年は確実に返済を続けていたことが評価されたのか無事に2社ともカードを発行して頂きました。
この2枚が発行承認されたことで、金融ブラックの肩書は無くなったと考えています。これからは残債を1つずつ片付けながら、カードの特典を利用して少しだけリッチな生活をしてみたいと思います。
ヒルトン・オナーズ・アメリカン・エキスプレスカード(AMEX)
アメックスは独自審査が特徴で、日本企業とは違う見方で審査が行われると言います。
ヒルトンアメックスを選んだ理由は年間150万利用で、翌年ヒルトンホテルの1泊無料権が獲得できるためです。
生活費の全てをカード払いにしている私にとっては簡単な条件です。
ダイナースクラブカード(ダイナース)
ダイナースは他社のプラチナやブラックのカードを除けば最高峰に難易度が高いカードです。
日本での代理店が三井住友信託銀行ということで、私が積んできた三井住友への信用情報に一縷の望みを賭けて申請しました。
高級レストランのコースを2人で頼むと、1人分が何度でも無料になるという優待サービスがあり、たまのご褒美と思って使っていきたいと思います。
●金融ブラックから脱出するための具体的なステップ
・クレジットカードの申請はノーマルカードから
・審査に落ちたらデビットカードを一定期間使用し信用情報回復に努めること
・カードと銀行の関係を理解して、信用情報機関だけではなく、銀行独自に蓄えられる情報を意識してクレジットヒストリーを改善すること
☆借金地獄は辛く険しい道のりですが、コツコツ真面目に返していけば明るい未来が待っています
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